知っ得!
2024.2.05
冬の運転で起こるトラブルと対策
2/5、関東甲信で大雪の予報が出ており、東京都23区でも5cmほどの積雪が予想されております。
このような状況では自動車での走行はなるべく控えたいですが、
やむを得ず自動車を運転する場合、冬用タイヤの装着やチェーンを
携行して急のつく動作はせずに安全運転でお願いします。
(以下くるまがより抜粋)
冬の運転で起こるトラブル
冬の運転時に起こりやすいトラブルの中から、代表的なものを3つ紹介します。
1:スリップ
雪道や凍結路でタイヤが滑る現象です。
自分だけでなく、周囲の車を巻き込んで大事故につながりかねません。
特にカーブ、交差点、橋の上、坂道、トンネル付近は滑りやすいポイントになります。
2:脱輪
雪が積もって路肩の段差や溝が見えなくなることで起こりやすいトラブルです。
普段走り慣れた道でも、積雪の量によってはいつもと景色が
変わって見える場合もあるので、注意が必要です。
3:バッテリー上がり
冬はバッテリー上がりが起こりやすくなります。
バッテリーは寒さに弱く、エアコンやライトなどの電気消費が
増える事が主な理由です。エンジンがかかりにくくなったり、
ライトが暗くなるといった現象は、バッテリーの寿命が近づいているサインとも言われています。
この他にも窓ガラスの曇りや路肩に積まれた雪による視界悪化、
タイヤが空回りするスタックなど、積雪や凍結によって引き起こされるトラブルは多くあります。
冬にやるべき装備・対策
1:スタッドレスタイヤを装着する
スタッドレスタイヤは、車の冬支度の基本です。
ノーマルタイヤからの交換前には必ず溝が浅くなっていたり、
ゴムが固くなっていたりひび割れしていないかを確かめてから
交換しましょう。これらはタイヤ新調のサインです。
また、同時にチェーンの装備もお願いします。降雪が多い地域を
走行する場合にはスタッドレスを装着していてもチェーンがないと
走行できない場所もあります。走行ルート上にそのような区間がないか、
事前に確認しておくようにしましょう。
2:バッテリー・エンジンオイルの確認
冬は暖房使用や減速しての運転が増えるので、バッテリーが十分に
充電されない可能性があります。バッテリーの点検を行い、寿命が
近い場合は交換するようにしましょう。また、エンジンオイルが劣化
しているとエンジンがかかりにくくなり、バッテリーへの負担が大きく
なってしまいます。冬場はエンジンオイルが冷えてエンジンが
かかりにくいので、粘度の低いオイルの使用がオススメです。
3:運転前には必ず除雪を
走行前には必ず車に積もった雪の除去をお願いします。
窓についている雪はもちろん、屋根に積もった雪も必ず
落としましょう。ブレーキをかけたり下り坂を走行すると、
屋根の雪がフロントガラスに落ちて視界を遮る恐れがある
からです。また、雪が走行中に道路へ落ちると周囲を走って
いる他の車の迷惑や事故の原因になる場合があるので、
十分に除雪をお願いします。
4:トラブルに備えた装備を積載する
いつもよりトラブルが起きやすい雪道運転では、
いざという時の装備も忘れずに積んでおきましょう。
スタックに備えた牽引ロープ、エンジンを切った車内で
長時間過ごす場合の毛布、除雪用のスコップ、長靴、手袋があると便利です。
運転する時に注意するポイント
それでは実際に運転する場合にはいったいどんなことに
注意する必要があるのでしょうか。ここでは運転時に注意
したい基本的なポイントをお教えします。
1:『急』のつく動作をしない
雪道や凍結路は、普段の乾燥した路面に比べて何倍も
滑りやすくなっています。急発進・急ハンドル・急ブレーキ
といった、「急」のつく運転動作は、スリップの原因に
なるので厳禁です。クリープ現象やセカンドギアなどで
ゆっくり発進し、カーブ・交差点・車線変更などのハンドル
操作が必要になる箇所では慎重に操作します。減速する
場合もブレーキを一気に踏み込まず、じわっと踏みます。
ポンピングブレーキやエンジンブレーキを活用しましょう。
2:先行車との車間距離は広めにとる
積雪や凍結で冬の路面は滑りやすくなっています。
そのため、ブレーキのきき始めから停止するまでの
制動距離が長くなる傾向があります。前の車が突然
止まった場合でも安心して対応できるよう、車間距離は
広めにとっておきましょう。
3:余裕を持ったスケジュールを
雪道では普段よりスピードを抑えて走行しなければなりません。
そして降雪状況によっては、道路の通行止めや迂回を指示され、
いつもと同じ時間では到着できない場合もあります。そして時間に
間に合わないからと焦って運転すると急ブレーキや急ハンドルと
いった急が付く動作を行いがちです。走行時間を多めに見積もって、
余裕のある運転スケジュールを計画しましょう。また、走行ルート
は車通りのある幹線道路を中心に設定するようにしましょう。
4:給油はこまめに
雪道では普段より低いギアを使いゆっくり走行するため、
どうしても燃費が落ちます。途中でガソリンがなくならない
よう、早めに給油を行うようにしましょう。
最後に
ここまで冬の運転の注意点についてお話ししましたが、
自分の運転技術や車の性能を過信しすぎるのは禁物です。
どんなに高性能な車に乗っていたとしても、慎重な運転を
心がけるようにしましょう。
また、冬の路面は同じ道でも朝・昼・夕方と1日のうちでも
時間や天気によって状況が変化します。天気予報でこまめに
情報を得ると同時に、目の前の路面状況を把握しながら運転しましょう。
そして吹雪など運転できないほど悪天候の場合は、
「運転しない」という選択も忘れないでください。
普段とは異なった環境だからこそ、より一層安全運転でお願いします。
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