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モビリティNEWS

2023.10.04

全国初!公道でのEV走行中充電の実証実験開始

 10月4日の日本経済新聞にて、東京大学や千葉県柏市などが「走行中に充電できるEVの実証」を

開始したと発表がありました!

具体的には、車が減速しやすい信号機手前に充電設備を埋め、車体下部に取り付けた2つの装置が

電気を受け取るという仕組みとなっており、10秒充電すると、約1km走行できるという仕様です。

 

 また常に通電してしまうと、車両が無い状況では無駄なエネルギーを消費してしまうため、

車両が近づくのを道路に埋めたコイルが検知し、必要な時だけ電気を流すという、電力を適切に

コントロールする新しいシステムも導入されております。

 

 この実証は2025年3月までの1年半となっており、関連設備の耐久性や安全性などを検証しながら

2030年の実用化を目指すようです。

この技術の導入が広がれば、充電残量を気にせずに走行することが可能になるため、車両に搭載する

バッテリーの小型化とともに、EVの普及に弾みがつくと思われます。

一方、課題は道路上に埋め込む充電スポットのコスト。

毎日同じ経路を走行する、路線バスなどとの親和性が高そうですね。

 

 海外に目を向けると、例えばスウェーデンでは2035年にも走行中給電ができる高速道路網を

3,000キロ建設するという予定があるなど、今後盛り上がりを見せるカテゴリーとなる可能性も

ありますので、今後も動向を追っていきたいと思います!